痛いっ!妊娠中のこむら返り – 天使のたまご

スタッフブログ

トップページ > スタッフブログ > 痛いっ!妊娠中のこむら返り

2021.10.15

妊娠中

痛いっ!妊娠中のこむら返り

ふとした瞬間に足がつって動けない…
なんてことを多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。
よく聞く【こむら返り】は痛くてつらいものですよね。
本日はそのこむら返りについて詳しくお話させていただきます。

こむら返りとは…

そもそも【こむら返り】とはどういう現象なのでしょうか。
医学的に身体の一部がつることを【有痛性痙れん】と言い、筋肉が異常に収縮し痙れんを起こすことにより痛みを感じます。
その中でふくらはぎがつってしまうことを【こむら返り】と言います。
ちなみに、こむらとはふくらはぎのことを示しています。

参照:サワイ健康推進課

こむら返りの原因

なぜ、こむら返りは起こるのでしょうか。その原因は様々です。

①筋肉疲労

激しい運動をした日は汗とともにミネラル分が出ていく為、筋肉疲労を起こしやすく老廃物がたまり血行不良になり、つりやすくなってしまいます。

②冷え

体が冷えると血液の循環が悪くなり、筋肉が硬くなりやすくなることもつるきっかけになると言われています。

③水分不足によるミネラルバランスの乱れ

筋肉を動かす際にマグネシウムやカリウムなどのミネラル分が必要となります。
体内にあるミネラルのバランスが崩れると筋肉が正常に動きにくくなり、つりやすくなってしまいます。

明け方にこむら返りで、目が覚めてしまったという経験がある方も多いのではないでしょうか?
就寝中はコップ1杯分の汗をかくと言われています。その為、水分やミネラル分が不足し、些細な動作でもこむら返りが起きやすくなってきます。 

他にも妊娠中のこむら返りにお悩みの妊婦さんも多いかと思います。
お腹が大きくなる為、足にかかる負担が増え疲労が溜まりやすくなったり、血液内を流れる栄養が赤ちゃんにたくさん送られる為にミネラルバランスが崩れやすくなることで、こむら返りが起こりやすくなってしまいます。

参照:同友会グループ冬城産婦人科医院

対処方法について

こむら返りが起こるとストレッチなどがすぐに思いつく方も多いと思います。

しかし妊娠中はストレッチをして良いのか不安ですよね・・・?
実は、妊娠中のストレッチやマッサージは、助産師さんからもおすすめされるほど効果抜群と言われています。
突然、こむら返りが起こってしまった場合の対処方法についていくつかご紹介させていただきます!


〇座って行うストレッチ
1.こむら返りが起こっている方の足を伸ばす
2.足を伸ばしたままつま先をつかみ、ゆっくりと自分の方に引き寄せる
身体が硬い人やお腹が大きくてつま先をつかむのが難しい人はタオルを使って行うのがおすすめです。

〇立って行うストレッチ
1.アキレス腱のストレッチを行うときのように足を前後に開く
2.身体をゆっくりと前に移動させ、ふくらはぎをゆっくり伸ばす
※このときに踵が浮かないように注意しましょう。

〇ふくらはぎ全体のマッサージ
1.軽く膝を立てて、両手でふくらはぎを足首から膝の後ろにかけて、やさしくもみほぐす。

お腹が大きくなると中々、ご自身でマッサージするのは難しいですよね。
ご自身でのマッサージが難しい場合は、ご主人さまにお願いしてみてください。

参考:ココカラクラブTENTIAL

予防方法

こむら返りを予防するにはどのようなことに気をつければいいのでしょうか。

栄養について

こむら返り予防におすすめの栄養素をご紹介いたします。

○カルシウム
牛乳やチーズなどの乳製品、豆腐や納豆などの大豆製品、海藻などに多く含まれています。カルシウムには筋肉の収縮や神経の伝達を安定させる作用があります。
参考:農林水産省

○マグネシウム
アーモンド、魚介類、海藻類などに多く含まれています。筋肉の収縮や神経の伝達を安定させる作用があります。
参考:グリコ

○カリウム
バナナ、メロンなどの果実類、ほうれん草などの野菜類、豆類に多く含まれています。血圧を下げ、筋肉の活動を正常に保つ作用があります。
参考:特定成人病予防協会

○ナトリウム
神経や筋肉を正常に動かす重要な役割をします。
参考:グリコ

おすすめの漢方

○芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)
筋肉がけいれんして、急に強い痛みが出た方・運動中や就寝中に足がつる方・腰痛を起こす方などににおすすめの漢方薬です。
東洋医学的には、こむら返りはエネルギーと血液や体液が不足している状態といわれています。不足したものを補ってくれるものが芍薬甘草湯です。
参考:クラシエ

⚠︎漢方薬は、市販で購入できるものもありますが、できるだけお医者さまから処方していただくようにしてください。 

ご自宅でも簡単にセルフケア!

○湯船にゆっくり浸かる
湯船に浸かることにより、全身の血流が良くなり足の疲労回復にも繋がります。湯船に浸かりながらふくらはぎをセルフマッサージしていただくと、よりこむら返りが起きにくくなります。

○水分をしっかり摂る
ご妊娠中は血液量が急に増えることにより、水分バランスが崩れ、こむら返りやむくみが起きやすくなります。1日に約2Lを目指して積極的に飲むようにしましょう。

○適度な運動を
ふくらはぎの筋肉は第二の心臓と呼ばれ、収縮することにより血液が心臓に戻ります。普段より5分長く歩くなど、少し意識してみてください。

天使のたまごにできること

天使のたまごでは妊娠中のこむら返りに対しても鍼灸治療でしっかりとケアすることができます。お身体の硬くなっている筋肉をほぐしてあげることで血流がよくなり、こむら返りの緩和や予防をすることができます。
こむら返りだけでなく妊娠中の様々なトラブルにも鍼灸治療やマッサージで、みなさまのマタニティライフがよりよいものとなりますようサポートさせていただきます。
気になることがございましたらお気軽にご相談くださいませ。