産後の肥立ち(ひだち)とは?回復に向けたママの過ごし方 – 天使のたまご

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2021.07.25

産後

産後の肥立ち(ひだち)とは?回復に向けたママの過ごし方

産後の肥立ちが良い・悪いという言葉を聞いたことはありますか?
出産により、ママのお身体は自分で思っている以上にダメージを受けています。
ママが健やかでいることは、生まれてきた赤ちゃんにとっても大切なことですので、今回は産後の肥立ちについてご紹介させていただきます。

産後の肥立ちとは

産褥期は出産から6~8週間までの期間のことでございます。
ご出産を終えたママが妊娠前のお身体の状態に戻り、元気に回復していくことを「産後の肥立ち」といいます。
産後に起こる主なお身体の変化として次のような症状が出てきます。
ただ、多くはこの期間に自然と回復していきますので、ご安心ください。

悪露

子宮が元に戻るときに排出されるもので、出産で剥がれ落ちた内膜や、胎盤、傷からの分泌物を含んだ出血のことです。
「赤色」→「褐色」→「淡黄色」→「白色」と変化していきます。急に身体を動かしたり、授乳中に子宮の収縮が進んだりすると一時的に悪露の量が増えることもあります。

会陰切開の痛み

個人差はありますが産後2〜3日までがピークと言われております。
1週間頃で痛みは和らぎ、1ヶ月頃にはほとんど気にならなくなります。

おっぱいの張り

産後3~5日目頃から母乳の分泌量が増えてくることにより、おっぱいが重たく張るような感覚になります。
授乳時間を3時間以内にし、正しい授乳姿勢を心がけて母乳が溜まりすぎないようにしましょう。

マタニティブルーズ

産後すぐからふいに涙が止まらなくなることや、イライラすること、落ち込んでしまうなどの症状が出やすくなります。
ホルモンバランスが急激に変化することにより起こる生理現象です。産後1~2週間程度で自然と治まるものなのでご安心ください。
産後は家事や赤ちゃんが中心の生活となり、ご自身のリラックスのお時間が確保しづらい時期でもあります。
しかし、赤ちゃんはママの笑顔を見て表情や感情を身につけていくと言われています。
ゆとりある育児生活のためにも落ち込んでしまう時などは、思い切ってご家族に頼ったり託児サービスを活用したりして、休息や外出などのリフレッシュしてみてください。

出産後なかなか元気が戻らなかったり、上記のような症状の回復が遅れ、悪化してしまう状態を「産後の肥立が悪い」といわれることがあります。
そのような場合には、休息がとても大切になりますので出来るだけ休むようにしてください。

こんな症状が出たら要注意

子宮復古不全

大きくなった子宮が元に戻らなくなってしまうことで、胎盤の一部が残っている場合や、母体疲労によるものなど原因はさまざまです。
悪露の量が多かったり、鮮やかな赤色の状態が2週間以上続く場合はかかりつけの産婦人科医にご相談してください。

産褥熱

産後24時間から10日以内に2日間、38度以上の熱が出ることを産褥熱といいます。
一般的には子宮内膜炎を原因とするもので、退院後に2日以上の高熱や下腹部の痛み、悪露の悪臭などの症状が出た場合は産婦人科医にご相談してください。

化膿性乳腺炎

母乳が滞ってしまい痛みや熱をもった状態が改善されず、さらに細菌感染を起こすと化膿性乳腺炎となります。
痛みやおっぱいの熱感だけでなく38℃以上高熱や脇の下が腫れたり血管が浮き出てくるなどの症状が出た場合は早めに受診しましょう。
また体温を測るときはおっぱいに熱があると脇の下では正確に測れないため、口腔内用の体温計で測るようにしましょう。

(参照:産婦人科オンラインジャーナル)

産後うつ

産後2週間経っても気分の浮き沈みが激しい、訳もなく涙が出る、食欲がわかない、授乳以外でも夜に目が覚めるなどの症状がある場合は要注意。産後うつは自覚されていない方も多い病気です。「赤ちゃんをかわいいと思えない…」「私はダメなママだ…」と不安を感じたら、一度地域の保健師さんにご相談してみるのもおすすめです。

(参照:たわらクリニック)

帝王切開だと悪くなりやすいってホント?

帝王切開で出産した場合は、産褥期の母体の回復は遅れてしまう事が多いです。分娩後の入院期間も長いため、入院中は赤ちゃんのためにもしっかり休んで早期回復を目指しましょう。 また、早ければ当日から授乳が始まります。しかし、帝王切開の場合は術後のダメージが大きいので無理をする必要はありません。お身体がお辛いときには病院に赤ちゃんのお世話を任せるなどをして、ご自身の体調を気遣ってください。

また、切開の傷は、術後3週間前後をかけてゆっくりと塞がります。軽い痛みやかゆみが収まり、傷跡が目立たなくなるまで1年ほどかかるため、経過を見守りましょう。

帝王切開で出産した場合は、退院したあとも無理は禁物。
出産後の1ヶ月健診までは、自宅で安静に過ごすことを心がけましょう。

産褥期に気をつけることは?

ママのお身体は少しずつ時間をかけて元の状態に戻ろうとしていますが、出来ればこの時間を短くして早く元の状態に戻りたいですよね。
お身体の回復を早めるには、産後の過ごし方がとても重要になってきます。
何をすればよいのか詳しく見ていきたいと思います!

外出を出来るだけ控える

産褥期は、「この時の過ごし方で更年期の健康状態が変わる」と言われるほど、ママの今後の健康のために気をつけなければならない時期。無理をして骨盤が歪んでしまうと、血流の流れが悪くなり体調不良を起こしやすくなります。そのため、産褥期には十分に休むのが大事です。1ヶ月健診くらいまでは外出を控え、家で安静に過ごすようにしましょう。家事や上の子がいる場合は、家族に任せるようにしたいですね。

寝不足にならないようにする

産後は、「隣の部屋の針が落ちる音まで聞こえる」と言われるほど、精神的にピリピリしている時期。そんなピリピリは、慣れない育児による「心の疲れ」や、2~3時間おきの頻回授乳による「寝不足」でさらに加速してしまうことも。酷い場合は、産後うつにまで発展してしまうこともあります。
少しのお時間でも良いので睡眠をしっかりとって、心も身体も十分に休ませてあげることが大切です。

食事の栄養バランスに気をつける

産後の肥立ちには、バランスの良い食事も大切です。
タンパク質やカルシウム、鉄分などは母乳を作るのに使われるので、不足しやすくなります。
ひじきや小松菜は鉄分やカルシウムも多く含まれているので、お食事の一品として入れてあげるのもオススメです。
ただ、産褥期に自分で大変な思いをしながら食事の準備をするのはお辛いですよね。
頼れるときはご家族さまにお買い物やお料理などをお願いし、難しい時は、インターネットスーパーやデリバリーサービスを利用するなどをし、お身体に負担を掛けないように過ごしてください。

目を使いすぎないようにする

東洋医学では、「目を使う=血を多く使う」と考えられています。
出産時に血を一度にたくさん失い、血が足りていない産褥期は、めまいが起きたり産後の肥立ちに時間がかかってしまいます。
実際、産後は目が疲れやすく視力も低下しやすいとされています。
特に、スマホやパソコン、テレビなどは見すぎると睡眠の質が下がってしまうので適度に見るようにし、見すぎないようにしましょう。

里帰りは産後いつまでしたらいい?

里帰り出産の場合ですと、どれくらいの期間実家や義実家に里帰りをするのか悩まれますよね。赤ちゃんの生後1ヶ月健診とご自身の産後1ヶ月検診を終えた後を一つの目安として考えるといいでしょう。
ただ、ご自身と赤ちゃんはもちろん、パートナーやご家族など皆さんにとって一番いいタイミングの期間を選ぶのがベストですので、一ヶ月健診はあくまでも目安として考えてください。

また、産後は心身の変化が起こりやすく、出産の疲労も残っているので、少なくても産後3週間はお身体の休養をオススメしております。
産後1ヶ月はご両親にサポートしてもらいながら生活をし、自分のお身体の回復を優先に考え、動けそうであれば徐々に赤ちゃんのお世話や家事などを行うようにしましょう。

お身体の疲れを解きほぐすためには、、、

産後すぐは、出産に伴うお疲れや生活習慣の変化などでお疲れが溜まりやすくなりますよね。
お疲れをそのままにしてしまうことで、産後の肥立ちが悪くなりやすいので、お疲れが溜まる前にご自宅でも簡単に出来るセルフケアをお試しくださいませ。

湯船につかる時間を作る
産後1ヶ月をすぎると、出産時の傷も徐々に癒えて湯船に入る事ができるようになります。週に1回でもいいのでお時間がつくれたら、シャワーではなく温かいお湯に浸かる事でお身体全体の血流が良くなりこりがほぐれ、だるさを解消する事が出来るのでとてもオススメです。

産褥体操で心身のリフレッシュ
産褥体操は肩回しや足首回しなど座ったままで行うことのできる体操であれば、産後1日目からでも行うことが可能です。
そうすることで、悪露の排出を促して子宮の回復が早くなるので、 最初はお身体と相談しできる回数からでも大丈夫なので少しずつお身体を動かしてみてくださいませ 。

(参照:専門家コラム成田亜希子先生)

どうしてもお身体が辛い時にはプロの施術を、、、

お風呂でゆっくりしても、睡眠をとってもお疲れがなかなか取れない時ありますよね、、。
何をしてもお疲れが残る場合は、一度プロの施術を受けてみるのをおすすめします!
天使のたまごでも、産後の不調に対しての施術も行っており、お一人お一人の症状に合わせて【鍼・灸・オイルマッサージ・指圧マッサージ】でのお好きな組み合わせでオーダーメイド施術をさせていただいております。
治療内容としましては、育児疲れからくる心身の不調や、出産により開いた骨盤に対してのアプローチもさせていただいているので、この機会に是非一度天使のたまごでリラックスしてみてはいかかでしょうか?

気になる方は、お電話やLINEからでもお問合せお待ちいたしておりますので、お気軽にご連絡くださいませ。