卵子の質や老化について – 天使のたまご

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2021.08.08

妊活

卵子の質や老化について

皆さん、卵子にも【質】があるのをご存知ですか?
加齢に伴い筋力の低下や内臓機能の働きが変化するのと同様に、卵子にも加齢に伴う変化があります!今回は、卵子の質の変化についてお話をしていきます。

卵子はいつから作られるの?

卵子は、生まれてからではなくお母さんのお腹の中にいるときに原子卵胞という卵子の赤ちゃんが作られます。その数は決まっており増えることはなく、年々減少していきます。この原子卵胞がホルモンの影響を受け卵子へと成長していきます。

卵子が受精卵になるまで

卵子は卵胞という袋状のものに包まれて、卵巣の中で存在しています。卵胞は毎月1個ずつ発育するものではなく、毎月約1000個同時に発育していきます。
その中で順調に成熟し、選ばれた1個が卵子になります。

その卵子が排卵し、精子と出会えば受精卵となり、選ばれなかった卵胞はしぼんでいきます。
※排卵=卵子の赤ちゃん(原子卵胞)がホルモンの刺激を受けて成熟し、その中の1個の卵子が卵胞の膜を破って飛び出すことです。

加齢に伴う変化

数や質の変化

年齢とともに卵子の質は老化していき、卵子の数には限りがあり、毎月減少していきます。
質が落ちた卵子を良い状態に戻すことはできませんが、卵子の質の老化を防ぐことや老化のスピードを遅くすることは不可能ではないと言われています。

卵子の質の基準

受精卵を移植する際に着床率を高めるために最も質の高い受精卵を選びます。
その基準となるのが【卵子のグレード】です。

○初期胚(グレード1〜5段階)
細胞の大きさが均一か形はきれいか、細胞の破片(フラグメンテーション)の多さで質が決定します。
グレード1(大きさが均一で破片がない状態)が最も妊娠率が高く、グレード3(大きさが不均一で破片が少しある状態)までは妊娠の可能性があります。 

○胚盤胞(グレード1〜6段階)
グレード6が着床寸前の受精卵で、初期胚と比べ胚盤胞は妊娠率が高くなると言われています。

妊娠への影響

卵子が老化すると、ダウン症など染色体異常の発生率が高まり、不育症(流産、死産、早産、新生児死亡を繰り返すこと)の増加がみられることがあります。
精子も卵子と同様に老化するので、女性だけでなく男性も一緒にお身体のケアを行い、よい卵子・精子が育ちやすい環境を作りましょう!

参考:Medical Note

卵子の質を上げる為に…

卵子の質をあげる為に日常生活でどのようなことに気を付ければよいのでしょうか。

改善するためにはどうしたらいいの?

〇1日3食バランスのよい食事をとる
食生活が乱れるとホンモンバランスも乱れ、卵胞が育ちにくくなります。卵胞の育ちをよくするにはビタミンD、タンパク質、亜鉛などを摂取しましょう。
※詳しくは次の項目に記載しています。

〇睡眠をしっかりとる
睡眠中に抗酸化作用がある「メラトニン」というホルモンが分泌されます。メラトニンは卵子の保護や卵子の質を改善してくれる働きがあります。しかし、パソコンやスマートフォンから出るブルーライトによりメラトニンの分泌が阻害されてしまいます。就寝1時間前くらいからにはパソコンやスマートフォンの使用は控えましょう。

〇適度な運動を心がける
運動をすることで全身の血液の流れがよくなり、卵巣や子宮にも多くの血液が送られるようになります。

〇冷えの改善
冷えは妊娠しやすい体づくりの大敵です。冷えがあると血液の流れが悪くなり卵巣や子宮に血液や酸素が送られなくなってしまいます。
冷えを改善するために下記のことを取り入れてみてください。
・お風呂にゆっくりつかる
・体を温める食材を食べる(ゴボウ、生姜など)
・おなかを温める(腹巻きなど)

〇ストレスを溜め込まない
ストレスを感じると体が緊張状態になり、子宮や卵巣に送られる血液が少なくなってしまいます。全身の血液の流れを良くする為にもリラックスしてお過ごしください。

参考:中村記念愛成病院Oggi

必要な栄養素とは…

○ビタミンD
ビタミンD不足になると、体外受精での受精率の低下や、妊娠後の流産率の上昇、排卵障害などが起こりやすくなってしまいます。

・ビタミンDを含む食品
サケ、マグロ、サバなどの魚類、牛のレバー、きのこ類など

○タンパク質
タンパク質は私たちの皮膚や筋肉、血液、ホルモン、酵素などを作るのに必要な栄養素です。質の良い卵子を作ったり、排卵障害による不妊のリスクを軽減させると言われています。

・タンパク質を含む食品
お肉、魚、大豆製品(お豆腐、納豆)、牛乳、チーズなど

○亜鉛
亜鉛は卵子の老化や子宮環境をよくしてくれる働きがあります。

・亜鉛を含む食品
牡蠣、豚レバー、カシューナッツなど

○鉄
鉄は子宮や卵巣などの各器官に酸素や栄養を運ぶ赤血球を作る働きがあります。

・鉄を含む食品
ほんれんそう、小松菜、ひじき、大豆、レバー、かつおなど

参考:はらメディカルクリニック

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天使のたまごにできること

天使のたまごでは、お客さまの生理周期に合わせた施術を行っております。
鍼灸治療やアロママッサージを行い全身の血流の良くすることでより多くの血液や酸素を骨盤内に送り、受精・着床しやすい環境を作るサポートをさせていただきます。
また、ご妊活中はリラックスしていただくこともとても大切です。
天使のたまごでぜひ心も体もリラックスする時間をお過ごしくださいませ。