18時間目 「ストレスと東洋医学」今回は私たちの身近にある「ストレス」について一緒に勉強していきましょう。今までは、副院長の鈴木が担当していましたが、今回は森田真理が担当します。 私たちは毎日仕事や育児、人間関係など、多かれ少なかれストレスを抱えて生きています。では「ストレス」とは一体、何でしょう?私たちの体に刺激となるものを「ストレッサー」といいます。例えば、ケガ、暑さ、寒さ、ニオイ、さらに、怒り、悲しみ、恐怖、不安など精神的なものも含まれます。ストレスにはネガティブなものばかりでなく快適・前向きな「良いストレス」もあります。そして「ストレッサー」が作り出した体の歪み・ひずみの状態を「ストレス」といいます。しかし同じストレスでも性格、価値観、体調によって受け止め方は個人によって違います。 では、西洋医学的な視点から「ストレス」をみていきましょう。 私たちはストレスを受けると脳からストレスを攻撃するホルモンを分泌します。このホルモンが増加すると、胃酸がどんどん分泌され、胃痛や悪心・嘔吐、胸やけを起こしたり、免疫力が落ち、風邪を引きやすくなります。またストレスが過剰になると血糖値が上昇するので、人によっては甘い物が欲しくなり、太りやすくなる人もいるもしれません。 さらにストレスが長期間にわたると、身体には次の様に変化すると、カナダの生理学者であるハンス・セリエが説いています。このストレス学説ではストレスを3つの時期に分けています。 1.初期:ストレスを受けた直後で、体はまだストレスに対する準備ができていない時期です。ストレスに対する抵抗力は弱いため、冷えやすくなり、低血圧、風邪をひきやすい、浮腫みなどといった症状が出てきますが、脳からストレスを攻撃するホルモンが分泌され、抵抗力が出てきます。 2.中期:最初よりストレスに順応し抵抗力は増加傾向しています。ただし、初めにあったストレスに対しての抵抗力が増加しただけで、それ以外の抵抗は弱くなっている時期です。油断大敵です。 3.後期:ストレスに対する体の抵抗力も限界の時期です。このままストレスにさらされると疲れ果て、ついには死に及ぶ事もあるそうです。 以上、西洋医学的な視点でストレスが体に及ぼす影響をみていきました。 次に東洋医学的に「ストレス」を見ていきましょう。 ストレスは程度の違いはあるものの、体の代謝を悪化させます。特に「気」の滞りが起こりやすいのが特徴です。そして、気の滞りはもともと気の少ない臓器である「肝」に起こりやすいのも特徴です。では、気が滞り、肝に影響が出ているとどういった症状が現れるか少し紹介します。 □イライラ、怒りっぽい、またはウツになる事も・・・ □緊張したり怒ったりすると具合が悪くなる □ため息が多い □ゲップが出やすい □わき腹が張る □生理前になると乳房が張って痛くなり具合が悪くなる □舌にできる苔が白くなる または舌の色は赤く苔が黄色い □目が充血して赤くなり顔が紅潮しやすい □春先に具合が悪くなる □のどが渇きやすく冷たいものを好む □めまい、耳鳴、偏頭痛、便秘を起こしやすい □不眠である □小便の色が濃い いくつ当てはまりましたか?5項目以上当てはまる方は、気の滞りを解消すると症状が驚くほど改善されますよ。ツボには「肝」の滞りをとる、「太衝(足の第1・2指の間にあります)」、「百会(頭のてっぺんにあります)」、「内関(手首の内側中央のシワから指3本上がった所にあります)」を使います。 また、溜まりすぎたストレスを少しでも減らすには、リラックスする必要があります。普段の生活にストレスを解消する時間を取りいれストレスと上手に付き合っていきましょう。ここで、ストレスに効果がある食べ物とアロマをご紹介します。 まずは、「テアニン」といわれるもので、お茶に含まれている成分です。テアニンを摂ることでストレス解消するα波が出ると言われます。そして、今話題の「GABA」です。神経の興奮を抑える作用があり、最近ではGABA入りチョコもあります。また、チョコ以外にも納豆やお茶にも含まれているそうです。テアニンやGABAが共通のものはお茶に含まれているということです。お茶にはカテキンなども多く含まれています。とても体に良いものですが、緑茶は体を冷やしやすいという欠点も持ち合わせています。妊娠している方や冷えが強い方は控えめにして下さいね。 そして、アロマです。アロマは嗅覚や皮膚からの浸透によって体に取り込まれます。特に嗅覚は本能的な感覚ともいわれ、大部分の生物が持ち合わせている感覚です。みなさんも賞味期限が切れた食べ物や汚れ物など香りをかぎませんか?嗅覚は危険回避能力といってもおかしくはないのです。ですから、好きな香り、優しい香り、辛い香りなど気分に合わせた香りをかぐことで、精神活動にとても大きな効果をもたらせてくれます。そして、精神の開放によって、体も開放されるのです。気の滞りに効果があるといわれている精油は、グレープフルーツ、サンダルウッド、フランキンセンスなどで、肝に効果をもたらせる精油はラベンダー、ネロリといったところです。 ストレスは現代社会の象徴ともいわれますが、生物が生きている限り感じるものです。上手に、有効な関係でいることが重要です。みなさんも、何か健やかな気分でストレスを解消する方法を探してください。もちろん、私たち「天使のたまご」で、積極的に鍼灸やアロマを取りいれ、また、日常実践できるセルフケアにご協力いたします。 では、次回は美容と東洋医学についてお話いたします。 |
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