14時間目 「自然治癒力とは」人は生まれたときから元気な人、虚弱な人がいます。それは病気になりやすい、なりにくいといったことに関係はしますが、絶対的ではないように思います。元気な人でも病気になるし、虚弱な人でも元気で生活していますよね。このことを東洋医学ではこう解釈されています。 「人は生まれ持った生命力(先天の精)と産まれた後の生命力(後天の精)をもち、お互い助け合いながらバランスをとっている」。 先天の精とは、両親から受け継ぐものと言われていて、両親の体質や体調、精神状態などあらゆるものを含みます。いかに、子供にとって両親の存在が大切かを物語っていますよね。また、後天の精は食事や運動から生まれてくるエネルギーのようなものです。普段からの食生活によるエネルギーの補給や運動による身体の代謝、つまり血行の良さが重要性だということです。この先天の精と後天の精はお互いに補充しあい、バランスを保つような仕組みになっています。例えば、急激なダイエットは後天の精を取らないわけで、先天の精を使いすぎてしまいます。その結果、身体に力は入らず、毛は抜け、足腰が弱く、骨がもろく、やる気もでてこない状態になっていきます。次第に、精神的にも病んでくるわけです。 また、こういう話があります。 「人間は毎日1000億個の細胞が分裂して入れ替わっており、その内3000〜6000個の細胞がガン化している。ところが、体内の免疫によってガン細胞を殺しているから人はガンにはならないのだ」。 これは、オーストラリアのフランク・バーネット博士が発表した学説です。毎日、3000個ものガン細胞が出来ているにも関わらず、ほとんどの人はガンにはなっていませんよね。やはりこれも、自然治癒力でしょう。 西洋医学的に考えると自然治癒力は「免疫力」と言えます。つまり、私達の体内に発生したガン細胞、病原体を死滅させる力」が備わっている事を意味します。病気になる人は「病気になりやすい人ではなく、この免疫力が低下、自然治癒力の低下した人と言えるでしょう。インフルエンザが流行しても引く人と引かない人がいます。あの新型肺炎(SARS)にしてもほとんどの人は発症していません。SARSによる死亡者の年齢別内訳を見ると78%が65歳以上の免疫力の低下した人になっています。この事からも納得できます。 この免疫力は自律神経やホルモンとの協力関係で成り立っています。この免疫、ホルモン、自律神経が協調して体内で発生する異常状態を正常状態に引き戻す事が出来れば、私達は健康を維持する事が可能になります。 最近、免疫と自律神経との深い関係が明らかになってきています。落語を聞かせただけでガンが縮小していったり、看護師さんの夜勤勤務前後の血液検査をしたところ、免疫力が平均10%も低下していたとの調査結果も出ています。 まだまだ、科学では解明できないことばかりですね。いったい科学の進歩とはどこまでをいうのでしょうか? 全身麻酔の方法が発見されて160年、ペニシリンが発見されて80年、科学はまさに始まったばかりの学問です。知り合いの先生に言われたこと、「科学は簡単に覆される」と・・・。 |
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