4時間目 「風邪は万病のもと」ようやく、暑い夏の季節も終わり、涼しい季節へと移り変わりはじめました。これからの季節、天候の変化が大きく、体調を崩す人も多いと思います。この気候に臨機応変に対応できなくなると病気、特に今回のテーマである風邪をひきやすくなります。では、風邪とはなぜ起こり、なぜ「風」ではなく「風邪」なのでしょうか?今回はこの「風邪」についてお勉強したいと思います。 「風邪は万病のもと」という言葉は、「風邪は百病のもと」、「風邪は百病の長」などいろいろな言葉で表現されています。「カゼをひく」というのを漢字に変換すると、「風邪をひく」と書きますが、「風」ではなく「風邪」です。つまり「邪」を患うのです。 風邪のお話をする前にちょっと気候について勉強いたしましょう。 中医学では外の環境が人体に与える影響を非常に重視します。それは、人体が自然の一部として自然の変動に合わせて変化していると考えるからです。ここでは、人体に悪い影響を及ぼす自然の変化、六淫(ろくいん)についてお話します。 一般に季節が変わると、気候もそれに応じて変化します。気候の変化が正常な場合には、「六気」と称される6種類の風・寒・暑・湿・燥・火(熱)の変化となって現われ、人体の生理活動を促します。しかし、気候の変化が異常な場合は、人体に障害を与えます。これを「六淫」といい、風邪・寒邪・暑邪・湿邪・燥邪・火邪(熱)の6種類の総称です。六淫は六気の過剰や不足、季節との不相応によって出現します。 では、今回のテーマ、風邪についてです。 風は、春一番というように春に多くみられますが、「四季みな風有り」といわれるように、一年を通じて発生します。風は、軽く、高く舞う、遊走性、変化に富む、揺り動かすような特徴があり、さらに他の寒や熱など、その他のものまで運んできます。これは、六淫も同じで、風邪はその他の邪気を運んできます。たとえば、風邪が体に侵入すると、人は寒さにふるえる、汗が出る、頭痛がする、体が重くなる、悪寒がする、節々の痛みが移動する、異常運動などが出現します。このように千態万状のものですので変化していろいろな病気を引き起こすのです。まさに、「風(邪)は万病のもと」といわれるゆえんです。 そこで、風邪におかされた場合には疏風(そふう)という治療を行います。首の後ろにある大椎(だいつい)、風門(ふうもん)、風池(ふうち)を刺激します。アロマテラピーでは、カモミール、ベンゾインなどがおすすめです。 |
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