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3時間目 「自律神経失調症」


 
最近、自律神経失調症という言葉をよく耳にします。しかし、自律神経失調症という病名は医学書にはどこにもでていませんし、外国にもありません。それなのに誰もが知っているという、不思議な病気です。病院で検査しても異常がみつからないのに、動悸やめまい、頭痛、下痢、憂鬱感などのツライ症状が治らない・・・。他から見れば「気のせいだよ」、「問題ないよ」とか、ひどい場合には「わがままだよ」などといわれ、つらい思いをしている方も多いと思います。それは自律神経のメカニズムに関係があるかもしれません。

 自律神経はとにかく仕事量の多い神経です。意識していない心臓のポンプ機能や食べ物の消化、発汗など何気なく働いているのは自律神経のおかげなのです。しかも休むことがないので、ちょっとしたことで変調を来たしやすいのです。例えば、学校のテスト。前日は不安と期待?でゆっくり寝られない。試験当日はドキドキ。そんなとき身体の中はどうなっているのでしょうか?心臓が一生懸命動いて全身に血液を運んでいるので顔面のほてりや動機、息切れを感じ、手には汗を握り、トイレが近くなり、下痢を起こす人もいるでしょう。「テスト」というストレスが身体に負担をかけ、様々な現象を引き起こすわけです。

 さて、東洋医学では、このような場合を「気滞(きたい)」とよんでいます。気はストレスにより流れが悪くなり渋滞し、正常な生理機能に障害を与え、数多くのトラブルを引き起こします。そして、気滞が長時間続くと積もり積もって、気はやがて熱に変わります。この熱は身体の中心部に集中して集まる性質を持つもので、全身が熱くなることはあまりありません。ですので、中心部の胸や脇が熱っぽくイライラしているのに、手足が冷えるという現象がみられます。そして、さらに進行すると熱は上にのぼり、顔面が赤くなり、動機、息切れが起こります。このような場合を「化火(かか)」といいます。

 このような場合には、気の流れをよくする理気(りき)、熱がある場合は清熱(せいねつ)、火がある場合は瀉火(しゃか)という治療を施します。経穴では、足の親指と第2指の間にある行間(こうかん)、太衝(たいしょう)、手の親指と人差し指の付け根にある合谷(ごうこく)などを刺激します。また、アロマテラピーではネロリ、ゼラニウム、レモン、ローズなどがおすすめです。

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